画家/坪山斉のブログ

日々の作品制作や展示に関することなどを書いています。

仙台、秋保工芸の里

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今年は年末年始を少しずらして、1月末に地元の仙台へ帰省しました。

一年の中でも最も寒く、積雪もすごい時期ということもあり、雪道の車の運転の心配もありましたが、少し遠出をして秋保温泉へ行くことにしました。

 

秋保にはいくつか観光スポットがあるのは知っていましたが、私自身、高校生以来訪れていないので、おそらく今ではかなり変わっているのでは…。

 

そしてネットで調べてみて見つかったのが「秋保工芸の里」という場所。いくつかの工房があり体験も出来るみたいです。

 

秋保工芸の里とは

仙台市秋保町に位置する秋保工芸の里は昭和63年(1986年)にオープンしました。

ここでは、染色や茶器、伝統こけしなどの様々な種類の工房が9つあり、そのうち6つの工房で制作を体験をすることができます。秋保大瀧をはじめとする大自然に囲まれ、近くには沢山の温泉旅館もあり、観光スポットにもなっています。高台にあるので、「こけしの森」という四阿(あずまや)からは仙台の奥座敷、秋保温泉が一望できます。

 

秋保は伝統こけしが有名

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車で秋保に向かう途中、とてつもなく大きなこけしを見ることができます。仙台に来たことがある人なら、仙台空港やJR仙台駅にこけしがディスプレイされているのを見たことがあると思います。

七夕祭りや牛タンのイメージが強い仙台ですが、実は伝統こけしも名産なんですね。

 

こけしはその昔、藩主が子供の厄除けのために作らせたそうです。

秋保こけしは頭に「乙」の字が書かれていて、それを2本作らせ1本は子供に与え、もう一本は厄を負わせて名取川に流したと言われています。

 

こけしは子供を思う親心から作られたものだったという背景を知っていると、こけし達の表情もより一層穏やかに見えました。

 

こけしの絵付け体験

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せっかくなのでこけしの絵付け体験をさせてもらいました。本当は午後に予約をしていたのですが、思ったより早くついてしまい工房の方にお尋ねしたところ、今からできますとのことなので午前中に体験をすることになりました。

 

まずは最初に工房の方の説明を聞いて、黒、赤、黄、緑のインクを使って、こけしに顔を描いていきます。

 

私はかなり慎重に線を描いて…結局一番最後に描き終えました。

出来栄えはどうでしょう?

なんだかいつも描いているポートレイト作品の人物の顔にそっくりです。

 

それがこちらの画像です↓

 

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こけし

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Combine Portrait 002

 

 

工房の方から、「お兄ちゃん、上手だね〜」と褒められましたが、画家ですとは言えず...。

 

最後にこけし全体にニスを塗ってもらい完成です。

 

 

 まとめ

仙台出身の私ですが、秋保工房の里に行ったのは初めてでした。今回はこけしの絵付けの体験をしましたが、他にもハンカチの藍染やコマの絵付け、お箸を作る体験などもやっていて何度きても楽しめます。

 

今年は特に寒い冬で、雪やつららの景色を楽しむ事が出来ましたが、夏は緑が綺麗で自然の生き物も見られると思うので違う季節に訪れて見たいと思います。

 

 


秋保工房の里

〒982-0241

仙台市太白区秋保町湯元字上原54

代表連絡先 022-398-2673

実習体験については各工房に電話で問い合わせ。

休業日:無休(工房ごとに定休日が異なる)


 

先ほど写真で紹介したポートレイトの作品は、2018年に描いた新作です。

他の私の作品はホームページでも紹介していますのでよかったら覗いてみてください。

www.hitoshitsuboyama.com