画家/坪山斉のブログ

日々の作品制作や展示に関することなどを書いています。

現存する狼の生息地とは

 

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前回の記事で狼の目は金色をしているという事を書きました

では、そんな金色の目をした狼は現在どこにいるのでしょうか?

今回は、現存するオオカミの生息地について、まとめてみました。

 

 

北半球に広く分布している

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 最も広く分布しているのはハイイロオオカミ

ハイイロオオカミの分布している地域は主に北半球です。

◆ヨーロッパ

◆アジア

◆北アメリカ

◆メキシコ

グリーンランド

◆アラスカ

 

環境に対する順応性はとても高く、あらゆる場所で生息することができるようです。

例えば、荒地やツンドラ地帯、半砂漠地帯など他の動物では生きていけないような場所でも、

狼は生きていくことができます。

 

さらに、今住んでいる場所から別の場所へ移り住むことに対しての順応も高いと言われており

その結果、現在世界中で様々な亜種が分布していると言われています。

 

 

幻の白い狼

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マイナス50度の世界。

北極点に近いグリーンランド北部に生息する白いオオカミがいます。

 

その狼の名前は「ホッキョクオオカミ」です。

 

その生態が不明な点が多いことから、ホッキョクオオカミは、「幻の白いオオカミ」とも呼ばれているそうです。

もののけ姫に出てくるモロに似ているようにも思えます。

 

ホッキョクオオカミが生息する地域は寒さも厳しく、それにより獲物も少ないはずです。

獲物が少ないため、縄張りがとても広く一つの群れの縄張りが東京3つ分という広大な広さにまでなったことがあるそうです。

 

縄張りが広いので経験の浅い雌の狼が、うっかり他の狼の群れの縄張りに巣を作ってしまうことがあるそうですが、見つかってしまえば襲われてしまいます。

 

実は、狼の天敵は同じ狼だそうです。

群れの中での序列も厳しく、どんなに一生懸命子供を育てたとしても、序列の中の順位が低いと食べ物が回ってこず、死んでしまうという事も珍しくありません。

 

ホッキョクオオカミはとても厳しい環境で生きているのが分かりますが、それでも絶滅をしないのがまた不思議でもあります。

 

厳しくも不思議で神秘的なところが「幻の狼」言われる所以なのかもしれませんね。

 

人により生息地を奪われる

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かつて狼はもっと広い地域に生息していたと考えられますが、いまでは絶滅した地域もあります。

 

その一つが日本です。

 

ニホンオオカミは1905年1月23日に姿を消したとされています。

絶滅した原因は、人が開発を進める事で狼の生息地を奪ってしまったことにあるそうです。

 

その他、伝染病が流行ってしまった等いくつかの原因も指摘されています。

 

狼がいなくなった現在日本では鹿が大量に増加しています。また、猿やイノシシなどによる農作物への被害も度々起きています。

 

狼はこれらの動物を捕食するので、昔は生態系が維持できていたのでしょう。

 

アメリカのロッキー山脈の北部に位置するイエローストーン国立公園とアイダホ州では、30年間に渡る話し合いの結果、狼の再導入が行われたそうです。

 

この計画により狼の群れを回復することに成功したそうです。

生態系を維持する上で、かつて日本でも狼は大切な役割を果たしていたと考えられるので、絶滅してしまったことはとても残念なことです。

 

 

まとめ

日本では絶滅した狼。

現在は違う亜種が、主に北半球に生息しています。

環境に適応しやすく時代と共に長く生き延びてきてきた狼も、日本では人間が原因で絶滅してしまいました。

しかし、その日本において、今また狼の必要性を訴える専門家も出てきています。

日本に狼が復活する日はくるのでしょうか...。